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ロンドン現場レポート≪後半≫ 

2010年07月16日

同行スタッフYによる、ロンドンレコーディングの現場レポート
≪後半≫をお送りいたします!


..................................
<レコーディング二日目>

この日は3曲。

最初の1曲は、今回のアルバム収録予定曲の中で、1、2を争う大作です。
久石のミニマリズムの要素が随所にみられるこの曲は、時間をかけて丁寧にレコーディングされていきました。
難易度の高い曲でもありましたが、さすがはLSO、しっかりと決めてくださり、大変壮大な演奏でのレコーディングがなされました!

後半は、国際的な賞を受賞した映画2作品からの音楽です。
一曲は宮崎アニメより、そしてもう一曲は記憶にあたらしい滝田監督作品より・・・。
と言えば、すぐに分かってしまいそうですが、
あの珠玉のメロディたちがLSOによって演奏されました。
深く広く響き渡るストリングスの波がせまってくるようで、とても印象的でした。

丁寧に丁寧にレコーディングしていくあまり、この回は15分の延長!
LSOのメンバーも遅くまで頑張ってくれました。


そして、この日は、このあとにオルガンダビング(オーケストラとは別で録音)もありました。
オルガン…といえば、あの曲ですが、このオルガンもかなり難易度が高く、20時から始まったダビングが終わったのは、22時半を過ぎ、もう23時にさしかかる頃でした。
夜には、娘・麻衣も応援にかけつけ、最後まで粘り強く、音のクオリティ追求を行っておりました。


それでも、大変ハードスケジュールだった一日。


思わず久石も、Abbey Roadならではのひと言(笑)

「A Hard Day's Nightだったな…」


<レコーディング最終日>

この日は午前からスタート。
2曲のレコーディングのあと、London Voiceによるコーラスダビング、
そして最後の砦!、久石によるピアノダビングでした。

コーラスダビングでは、London Voiceの合唱指揮者で身長が2m以上もあるTerry Edwards氏
(麻衣Blog写真参照)のもと、レコーディングが進んでいきます。

大変荘厳な響きを持ち、もちろん技術も高いLondon Voiceですが、Terry氏は「明るい歌詞なのだから、もっと笑って、スマイルで!」と団員の気持ちを盛り上げ、音楽を作り上げていきます。
Terry氏のそのひと言に、コントロールルームで音を真剣に確認する久石にも笑顔がこぼれます。
かくして、すばらしいコーラスダビングができました。

そして、夜。

久石によるピアノダビングです。

これまでなんとか確保してきたピアノ練習時間、
この日も、なんとか時間をつくって練習に励んでおりました。


一曲一曲、レコーディングをすすめていきます。


時に、自身のピアノと、既にレコーディングしたオーケストラとのテンポがなかなか合わないとき、
「だれがこんな風に指揮をしてしまったのか、知りたいよ…」と自分の指揮にたいして思わずジョークをとばす久石に、
「僕はだれがこんな素敵なメロディを作曲したのか知りたいよ」
と、エンジニアのPeter氏が応酬します。

ここまで二人三脚でこのアルバムレコーディングを進めてきたエンジニアのPeter Cobbins氏は、これまでも、レコーディングを円滑にすすめ、かつ、クオリティの高いものになるよう
細かなポイントを的確に指摘し、確実な仕事っぷりを魅せてくださっていました。
そしてピアノダビングでは、久石を奮い立たせます。
「Joe、もう一回いこう」
「Joe、僕はいいと思う。どうする?」
「Joe、すごく良かったよ。」と。

それに対して、久石も、
「Peter, once more please」と納得がいくまで演奏を続けます。

そして、一曲ダビングが終わるたびに、Peterがひと言。
「また別の、素敵なメロディの曲に出会った。Joe、誰が作曲したか知ってる?」


全てが終了したのは22時30分。

完全燃焼で全ての行程をこなすことができました。


お店が閉まるのが早いロンドン、
駆けつけた打ち上げ会場ののレストランで、久石は大変美味しそうにビールを飲んでいました。
..........................................


以上、レコーディングの現場レポートでした!


久石はこのレコーディングの後も数名のスタッフとロンドンに滞在し、ミックス、マスタリングをこなす予定です。

引き続きミックス、マスタリングもうまくいきますよう、皆様からの応援の程よろしくお願い致します!


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