April 30.2007
4/30 引越し前夜
4月も今日で終わり。
ということは2007年も既に三分の一が終了したということです。年が明けてから、様々な音楽制作、そして中国映画と韓国歴史ドラマという大きなプロジェクトをこなし、あっという間の4カ月。久石はここまで全速力で突っ走って来た感がありますが、今後も立て続けに音楽制作が予定されており、しばらくは休む暇もなさそうです。
さて、いよいよ明日はお引っ越し。ということは、今まで同じフロアで働いていたワンダーステーションのみなさんとも今日でお別れです。久石とワンダーステーションとの付き合いは数十年以上。レコーディングやら機材周りのこと、多くの点でお世話になりっぱなしでした。働いている方々はみな優秀で、かつ気さくな人たちばかり、久石も大変な信頼を置いていました。分からないことはいつも丁寧に教えてもらえました。ワンダーシティとワンダーステーションとは、久石の手がけた多くのプロジェクトで辛苦を分かち合った仲。彼らと一緒のフロアで賑やかだったオフィスが懐かしく思える日も、そんなに遠くはなさそうな気がします。
散乱し放題だったオフィスも雑多な物はダンボール箱に収納され、用意万端といった感じ。やっと引っ越しの前日らしい様相を呈してきました。移転先の部屋では入居を前に、ここ数週間、改装.内装、防音工事に電気工事様々な工事が急ピッチで敢行されており、明日の搬入当日に備えてこちらも準備万端。オフィスには一足早く、デスク等、オフィス家具が搬入されました。事前に色や形、熟考した甲斐あって、なかなか素敵な感じ。快適なオフィスになりそうな予感、楽しみです。
今日は全員いつもより少し早めに退社。ぐっすり寝て明日の体力勝負に備えます。
April 29.2007
4/29 引越し準備に追われる日々…
世の中の人々はGWを目の前に若干浮かれ気味なんだろうなぁ、と思いつつ、ワンダーシティースタッフ社員は休日返上で出社しております。
数日後に迫った引っ越し準備に大あらわです。いやぁ、散らかってます(笑)。
いくらゴネても引っ越しはもう間近。
約10年間、この事務所で音楽制作業務を行ってきました。10年分の様々な資料、音源、楽譜、機材、備品等、とにかく沢山のものがこのオフィスには集積されています。棚の奥のほうから、存在さえ知らなかったものや、正体不明なものまで、とにかく出てくる出てくる。むやみに捨てるわけにもいかず、使うか使わないか判断しかねるものはとりあえず段ボールヘ。不要書類を選り分けている時間もなく、結局、ほとんどのものを新しい場所に持って行く予定です。でも新しいオフィスは収納スペースがいっぱいあるから大丈夫、なんて思っているのはいけないんでしょうか。
事務所はパッキングしたものや段ボールが散乱。読んで字の如く“足の踏み場が無い”状態。
ま、もともと机の上はスペース無いんですけど(笑)。我々の引っ越し大騒動の傍らで通常通りの業務をこなすワンダーステーションさんにとってはいい迷惑かもしれませんね。早く片付くといいなぁと思いつつ、引っ越し準備はなかなかの体力仕事。段ボールの上げ下ろしの影響でしょうか、腰が痛い、という声がスタッフたちの間で多く聞かれるようになった今日この頃です。
April 24.2007
4/24 NISSAN イベント
2007/4/24
本日、久石は、スカイライン生誕50周年セレモニーに出席。
久石が日産スカイラインのCMの音楽を担当されていたことをみなさんもご存知かと思います。本日はその日産スカイラインの生誕50周年を記念したイベントにゲストとして招かれたのです。
会場は今月オープンしたばかりの東京ミッドタウンにあるミッドタウンホール。出来立てのとても素敵なホールでした。
イベントではまず、歴代の開発者たち、そして日本の誇れる名車・スカイラインの50年の歴史がその当時の時代背景と共に紹介されました。車とはいつの時代でも当時の世相を表すもの、世の中の流れを反映した車の歴史はとても興味深かったです。続いてCMに出演してらっしゃるイチローさんからのコメントが発表された後、いよいよ久石が登場です。
この日はCMで使われている曲『I will be 』が「完成版」として初披露されました。
「完成版」とはどういうことか。実は、久石はこの日のために、CM用として作曲され短い楽曲だったのものを、一つの楽曲と完成させるために拡大・発展。そしてCMでもコラボレートしている麻衣が、新たに詩を書き下ろし、新たにレコーディングとミックスをし直し、『I Will Be』は、CMとは全く違った趣の「完成版」の楽曲へと生まれ変わったのです。
この曲の持つスピード感、爽快感は、新たに加わった麻衣による詞によりさらに増幅されたように思えます。会場にいらっしゃったお客様の心にも、CMとまたひと味違って、深く印象づけられたのではないでしょうか。
久石に引き続き、世界を股にかけて活躍する渡辺謙さんも登場。その後、久石、麻衣、渡辺謙さん、そして日産クリエイティブオフィサーの中村史郎さんとのトークショーが行われました。多くの報道陣も参加する賑やかなイベントとなりました。
詳細は以下のページにも掲載されています。
http://blog.nissan.co.jp/SKYLINE/archives/2007/04/50th_ceremony.html
April 13.2007
『太王四神記』レコーディングレポート
ここしばらく携わっていたプロジェクトが一段落ついたご報告です。
6月から日本での放映も決まり、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、
久石は韓国で現在制作中のドラマ「太王四神記」の音楽制作を担当。
先日、レコーディングとミックスが終了しました。
このドラマ、ヨン様主演の一大歴史ドラマでございます。
(キャーという声が聞こえたような聞こえないような。。。)
このドラマ、韓国のエンターテイメント史上、例をみないほどの大きなスケールの作品。
韓国の歴史を遡り、高句麗時代の好太王を主人公にした壮大な歴史ドラマです。
当初、久石は慣れていないドラマ音楽の制作にとまどっておりました。
通常映画音楽を制作する場合、映像編集が終わって、後は音楽だけ、という状態の作品を見ながら久石は作曲をしています。
だからこそ映像にピッタリとマッチした音楽が作れるわけですが、今回はちと様子が違う。海外制作の連続ドラマ。未だ撮影中。映像の編集もない。
つまり映像の完成より先に音楽を完成させなくてはいけないわけで。
映像が無い状態で、それでも映像にあわせた音楽をつくらなくてはいけない。
最初こそは苦戦を強いられましたが制作終盤にさしかかると、さすがにこのスタイルでの音楽制作にも慣れて来た様子。
いいペースで着々と作業が進んでいきました。
そして相変わらず全力疾走。それも直前まで。。。
最後の曲が完成したのはレコーディング前日でした。(焦。By スタッフ。)
今回はなんと総数約50曲もの曲を書きました。(分数に換算するとなんと180分!!)
作品も壮大ですが、音楽もそれにふさわしいものになったのでは??
それらの膨大な数の作品を二日かけてレコーディングします。
はっきり言ってスゴい量です。作曲した張本人・久石も苦笑いするくらい。
迎えたレコーディングの日。埼玉県の某所にて。
エンジニアさんはじめ、機材のセットアップもあり、ホールは朝から
演奏はいつもお世話になっている新日本フィルハーモニーさん。オーケストラの方々の素晴しい初見力と高い演奏能力とに助けられ、レコーディングは着々と進んでいきます。普段からお世話になっているから息もピッタリ。久石もとてもやりやすそうにセッションを進めていきました。作品全体を通じてのテーマ曲、登場人物毎のテーマや、状況・風景、心理状態を表現した数多くのテーマを順にレコーディングしていきます。
レコーディングの様子はこちらにも載っています
ブログ;「太王四神記」DVDができるまで
二日間、朝から夜まで初見?レコーディングの繰り返し。中にはとても難しい曲もあり、演奏家の方々はさぞかしお疲れになったでしょう。
二日目のオーケストラとのレコーディング終了後は、昨年の世界遺産コンサートでもお世話になった和太鼓奏者・ヒダノさんたちを迎えてダビング。大きなトラックで数多くの太鼓が会場に搬入され、舞台上はなかなか壮観でした。歴史的な戦闘のシーンやダイナミックなシーンに、和太鼓の音色を華やかな彩りを添えそうですね。
忙しい撮影の間を縫って韓国からキム・ジョンハク監督も見学にいらっしゃいました。
目の前で壮大な音楽を聞いて、作品完成へのイメージもさらに膨らんだのではないでしょうか。ミックスも終え、私たちに出来るのは今後の撮影の無事を祈り、そして作品完成の報告待つのみ。頼みましたよ>監督さん!!
April 11.2007
韓国ドラマ『太王四神記』
先日、発売になったペ・ヨンジュンさん主演の『太王四神記プレビューDVD金盤・銀盤』で、皆さんに制作中のデモ曲をちょっとだけ披露させていただきましたが、先月末から今月頭にかけてオーケストラ収録を行いましたので、ご報告させていただきます。
このお話をいただいたのは、いまをさかのぼること約2年前。準備期間を経て、昨年夏からクランクイン。
初めての顔合わせの時に、意気投合した“親友”=このドラマの監督である金鐘学(キム・ジョンハク)監督と久石は、数回に渡る韓国での打ち合わせを敢行して制作に取り組んできました。
日本と韓国間で、オーケストラ収録のこの日を迎えるまで、いろいろなやりとりがありました。
いい作品をつくるために、ドラマ制作スタッフ、わたしたちワンダーシティのスタッフも、頑張りました!
オーケストラ収録前の、数週間は久石とスタッフも不眠不休が続く毎日。
そうして迎えた収録日。
当日は、某ホールで70余名のオケ編成で収録が行われました。
機材の確認、楽譜チェック、撮影の韓国から撮影と編集で多忙の中、来日してくださった金監督へのご挨拶、オケとの最終調整に追われてスタッフ一同でしたが、1曲目のメインテーマの収録が始まったとき、久石をはじめスタッフ一同、ついに迎えたこの日!を嬉しく思いました。
収録は、2日間にわたって行われました。第1日目の様子は、今回のドラマのサントラ制作をご一緒させていただいてるエイベックスさんのスタッフブログをご覧ください!
≫≫「太王四神記」DVDができるまで [ブログ] : http://blog.tsutaya.co.jp/sijinki
今回のドラマは、その昔、神がこの地に下りていたと言われる太古の時代から果てしない広大な大地で繰り広げられてきた争いの中で、正義と愛故に戦い抜いた韓国の人々を描いた一大スペクタクル・ファンタジーで、かつ切ない愛の物語ということで、いろいろな背景に合う楽曲が制作されました。
2日目は、オープニングテーマ、迫力ある戦闘シーンや初恋をテーマにした曲などの収録を行いました。
初恋の曲が演奏されているとき、ふと金監督のほうを見たところ…監督が音楽に合わせ揺れていました!!監督は、ご自分の初恋を思い出していらしたそうです。
全ての演奏を収録し、引き続きmix作業。作業の様子は、次回のブログでご報告させていただきたいと思います。

