上海コンサートレポート
アジアツアーの第4弾は上海です。
2日間のリハーサルを経て、12月15日、上海大劇院での公演の第1日目です。
上海に到着してからというもの、ずっと曇りや小雨といったあいにくの天気が続いていたのですが、この日は晴れ!スタッフの「やっと青空を見ることができましたね」の言葉に、久石は「実はけっこう晴れ男なんだよ」と嬉しそうです。
上海交響楽団との共演は初めての久石でしたが、とても真面目で、皆一生懸命指揮を見てくれると喜んでいました。そして、コンサートマスターのパンさんは、20年近く日本にいらしたことがあり、久石とは旧知の仲。そんな二人の息の合ったコラボレーションも聴き応え十分です。
さて、本番1日目のスケジュールは、ピアノを1時間強練習してから、会場入りし、15時からゲネプロ開始。リハーサルの時には遅刻者がいなかったオケでしたが、この日はところどころ空席が…。そんなハプニングにもめげずに(久石はこのアジアツアーで大概のことには驚かなくなったとも言っています!)全力投球で臨んでいました。途中、ゲネプロの合間に「本番前に疲れすぎちゃいけないな」なんて汗でびっしょりになった体を拭きながら、脱力に努めようとする姿もありました。
そして、本番は、、、一日目のお客様は金曜日の夜ということもあり、大半の方が交通渋滞にはまり大遅刻。また、会場スタッフの方が、「撮影禁止」と書かれた電光掲示板を抱えながら客席の合間を練り歩くのです。それでもなくならないフラッシュの嵐。これには、久石もスタッフも呆然。一日目にはいまいち調子を掴みかねてしまった本番でした。
久石の口からは、「悔しいな、明日はどうやってお客さんをノセていくかな~」という言葉も出るほど。
その日の夜は、上海で一番夜景がキレイで有名だというバント(外灘)のレストランにて上海料理を頂きました。美味しい料理で明日への精気を養います。
本番2日目。
実は、たくさんのツアーで各地を巡ってきた久石ですが、同じ会場で同じプログラムを同じオーケストラで演奏することは初めてのことだそうです。この日は、ゲネプロを行わず、久石はピアノの練習を約2時間に渡り行いましたが、極力本番前に体力と気力を温存することに努めているようでした。
さて、2日目の本番はというと…、お客様も満員!
とはいうものの、やっぱりお国柄の違いでしょうか、1曲目が終わった後に、遅れてきたお客様の数のすごいこと!その中の一人の女性が自分の席を探して迷ってしまう場面がありましたが、久石が「どうぞ!座るまで待ってますよ」と手で合図をすると、会場からドッと拍手が沸き起こる、なんてほんわかする場面もありました。そんな空気とは対照的に、この日の久石のパワーは今までに見たことがないほど、力強く、物凄い気迫。その勢いにオーケストラもぐいぐいと引き込まれ、会場のお客様も客席から身を乗りだして聴くほどでした。プログラムの全ての曲を演奏し終わると、「ハオ!ハオ!」「ブラボー!」というものすごい歓声と熱気に包まれ、いつまでも鳴り止むことのない拍手の中で幕を閉じることができました。
上海でも美味しい中華と美酒に酔いしれ、そして、何よりも、本当にたくさんの方が、久石の音楽を聴いていてくださることが分かり嬉しい収穫でもありました。
さて、お次は、年末の大阪・ジルベスターコンサートです!まだまだ本番は続きますよ。
次回は金洪才さんを指揮に迎え、また違ったサウンドを聴かせてくれること間違いなしです!
皆様、乞うご期待ください!

