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上海コンサートレポート

2006年12月21日

アジアツアーの第4弾は上海です。
2日間のリハーサルを経て、12月15日、上海大劇院での公演の第1日目です。
上海に到着してからというもの、ずっと曇りや小雨といったあいにくの天気が続いていたのですが、この日は晴れ!スタッフの「やっと青空を見ることができましたね」の言葉に、久石は「実はけっこう晴れ男なんだよ」と嬉しそうです。

上海交響楽団との共演は初めての久石でしたが、とても真面目で、皆一生懸命指揮を見てくれると喜んでいました。そして、コンサートマスターのパンさんは、20年近く日本にいらしたことがあり、久石とは旧知の仲。そんな二人の息の合ったコラボレーションも聴き応え十分です。

IMG_20061215.JPG

さて、本番1日目のスケジュールは、ピアノを1時間強練習してから、会場入りし、15時からゲネプロ開始。リハーサルの時には遅刻者がいなかったオケでしたが、この日はところどころ空席が…。そんなハプニングにもめげずに(久石はこのアジアツアーで大概のことには驚かなくなったとも言っています!)全力投球で臨んでいました。途中、ゲネプロの合間に「本番前に疲れすぎちゃいけないな」なんて汗でびっしょりになった体を拭きながら、脱力に努めようとする姿もありました。

そして、本番は、、、一日目のお客様は金曜日の夜ということもあり、大半の方が交通渋滞にはまり大遅刻。また、会場スタッフの方が、「撮影禁止」と書かれた電光掲示板を抱えながら客席の合間を練り歩くのです。それでもなくならないフラッシュの嵐。これには、久石もスタッフも呆然。一日目にはいまいち調子を掴みかねてしまった本番でした。
久石の口からは、「悔しいな、明日はどうやってお客さんをノセていくかな~」という言葉も出るほど。
その日の夜は、上海で一番夜景がキレイで有名だというバント(外灘)のレストランにて上海料理を頂きました。美味しい料理で明日への精気を養います。

本番2日目。
実は、たくさんのツアーで各地を巡ってきた久石ですが、同じ会場で同じプログラムを同じオーケストラで演奏することは初めてのことだそうです。この日は、ゲネプロを行わず、久石はピアノの練習を約2時間に渡り行いましたが、極力本番前に体力と気力を温存することに努めているようでした。

さて、2日目の本番はというと…、お客様も満員!
とはいうものの、やっぱりお国柄の違いでしょうか、1曲目が終わった後に、遅れてきたお客様の数のすごいこと!その中の一人の女性が自分の席を探して迷ってしまう場面がありましたが、久石が「どうぞ!座るまで待ってますよ」と手で合図をすると、会場からドッと拍手が沸き起こる、なんてほんわかする場面もありました。そんな空気とは対照的に、この日の久石のパワーは今までに見たことがないほど、力強く、物凄い気迫。その勢いにオーケストラもぐいぐいと引き込まれ、会場のお客様も客席から身を乗りだして聴くほどでした。プログラムの全ての曲を演奏し終わると、「ハオ!ハオ!」「ブラボー!」というものすごい歓声と熱気に包まれ、いつまでも鳴り止むことのない拍手の中で幕を閉じることができました。

上海でも美味しい中華と美酒に酔いしれ、そして、何よりも、本当にたくさんの方が、久石の音楽を聴いていてくださることが分かり嬉しい収穫でもありました。

さて、お次は、年末の大阪・ジルベスターコンサートです!まだまだ本番は続きますよ。
次回は金洪才さんを指揮に迎え、また違ったサウンドを聴かせてくれること間違いなしです!
皆様、乞うご期待ください!

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アジアツアー、香港でのご感想いただきました!!

2006年12月14日

香港在住の松谷葉子さまより。
香港でのコンサートの印象を次のように語ってくださいました。

久石先生の指揮、演奏は本当に感動的でした。
体が身動きを忘れた物体のように曲に吸い込まれていったのは私自身初めての経験です。

香港ではたくさんの有名なオーケストラの演奏を聞かせてもらうことができます。しかし、あれだけこちらの人が頭一つ動かさず音と一体になっているのは見たことがありません。
香港の人はCOOLで解りやすい性格です。普通なら立派な演奏の後も帰りが混むからなどというどうでもいい理由でさっさと会場を後にします。それがあの日は驚いたことに誰一人として出て行こうという様子がありません。ましてやあの熱い止まない拍手は彼らがどれほど久石先生の演奏に感銘したかの証明でした。
 久石先生の音が奏でる快感に、指先から迸る情熱に会場が包まれた時間でした。

 演奏中のオーケストラの人達の表情も格別でした。満足いくだけの時間一緒に練習できなかったと伺っておりましたが、彼らは既に先生に多大な信頼を寄せていることがはっきり観てとれました。彼らも視覚や聴覚からではない大事な何かを久石先生からいただいたのだと思います。嬉しそうでした。

コンサートを前に神経を集中させその時に挑むことがどれだけ大変で凄いことなのか。
「誰にも頼れない、孤独との戦い」私達が与えてもらった感動はそうした底知れぬ努力と才能からいただけるものということを感じました。


松谷さま、ご感想をお寄せくださりありがとうございました。
香港での熱い熱い皆さまの思いが臨場感を伴って伝わってきます。
こんなにも温かい香港の皆さまに改めて感謝!!!いたします。    

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北京コンサートレポート

2006年12月07日

日本に比べて北京は寒いです。昼間も氷点下に近い北京のホテルに到着し、早速記者会見が行われました。北京公演のチケットはSold out 、テレビをはじめ、雑誌、新聞、インターネットの記者が沢山取材に来ていました。 

今回共演するチャイナ・フィル・ハーモニーとは、映画『A Chinese Tall Story』、『叔母さんのポストモダン生活』のサウンドトラック録音のとき以来でしたが、コンサートは初めてでした。
リハーサルは2日間に渡り行われ、久石は指揮の振り方に気をつけていたようです。
「久石譲は明日のジョーだな」っと、冗談もでるほど“基本に忠実に”以前よりも返しの部分をより強調するようにしていました。

12月2日、保利劇場で行われたコンサートは、素晴らしい天気に恵まれ、十分な準備の中で本番に臨むことができました。けれども実際コンサートが始まってみると、初めの2曲が終わりステージ下手に戻ってきたときには、いまいち満足していない様子の久石。ステージに出て行ったときの歓声はとても大きかったのですが、曲を演奏し終わったときの観客の反応がそれほどでもなかったのです。会場の皆さんはフルオーケストラのコンサートにどう反応していいのか分からないようでした。それとも、最初の2曲の大迫力に、圧倒されてしまったのでしょうか???
コンサートが進むにつれ、次第に拍手が大きくなり、“いつもの感じ”になってきました。ピアノソロを弾き終えた頃には歓声に近くなり、2部が終わるとアンコールコールまでわき起こり、どうやら北京の方々はスロースターターのようです。結果、コンサートは大成功と言ってもいい形で終了しました。

今回の北京では、久石のファンが中国本土にもいることがとても伝わってきて、もちろん北京で食べる中華は最高!また、久石が音楽を手掛けた中国映画の関係者の方々も駆けつけてくれたりと、久石にとって非常に良い思い出になっているのではないでしょうか。
次回は上海です。乞うご期待!

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香港コンサートレポート

2006年12月01日

061121_1638~01.JPG

香港フィルハーモニーとの共演になるアジアツアー第2弾。

久石は台北から早朝の飛行機で香港入り、
そのままHong Kong Cultural Centre Concert Hallでリハーサルが行われました。
睡眠時間わずか1時間の久石からはさすがに疲労の様子も…。

リハーサルで分かったことは香港フィルのレベルの高さでした。
アメリカやヨーロッパ出身の演奏者が多く、アジアも香港だけではなくもちろん日本人を含む様々なバックグラウンドをもつ演奏者たち。
「特に金管、木管演奏者がすばらしい、ヨーロッパのオーケストラに似ている」と久石は言及していました。

11月23日の本番当日は直前リハーサルがなく、ホテルから直接会場に乗り込みそのまま本番となりました。久石もこういうのは初めてだと調整が難しそうでした。
本番の演奏もすばらしく終わり、久石も「すごく良かったんじゃないの?」と言うぐらいで、
クールな香港人がスタンディングオベーションをしたりと、地元の人たちも驚くほどのいい反応でした。 

会場は二千人の収容人数で、オーケストラの団員によると、普段のオケの公演では、6割入ればいい方ほうだそうですが、今回の公演は満員なのでとても驚いていたようです。実はリハーサル2日を1日減らしてでも、本番を2日間やりたかったそうで、又是非是非きてくださいと依頼されて、久石も嬉しそうでした。
「香港の人は社交的でユーモアに溢れていて楽しいね」と本当にこのツアーの始まりが無事終了したことに心を撫で下ろしていました。

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